明治16年に開湯したあわら温泉。
その昔、葦の生い茂る低湿な沼地で1人の農夫が灌漑用の井戸を掘っていたところ、
うすい塩分を含んだ約80度の温泉が沸き出したのが温泉誕生の起源とされています。
その後、数軒の温泉宿が開業し湯治客をとめるようになり、温泉街として急速に発展しましたが、
福井地震(昭和23年6月)や、未曾有の芦原大火(昭和31年4月)に遭遇し、温泉街は甚大な被害を受けました。
しかし、郷土意識が強く復興への努力が実り、現在では近代的な旅館が建ち並び、「関西の奥座敷」、
「おしゃれ湯の町」として、関西や中京圏の方々、最近では関東圏の方々にも好評を得ており、
温泉療法医がすすめる名湯百選にも選ばれています。